中国仕入れというのは、海外から商品を仕入れようとする誰もが最初に考えるルートなのではないでしょうか。やはり飛行機代の安い韓国や、中国は比較的簡単に行けるので人気です。
韓国は最近では品質も良いという事で人気がありますが、仕入れ価格はやはり中国よりは高くなります。
そこで中国から商品を仕入れる訳ですが、やはりというかなんと言うか注意点が多数有ります。
今回は長年中国での仕入れに携わってきた私の考える、中国仕入れの注意点について触れてみます。
中国仕入れの際に注意しなければならない点あれこれ
まずは市場にて、商品を仕入れる際に注意したい事を書いてみます。工場と直接やり取りをして仕入れをする場合には、細かな仕様までを工場にて打ち合わせしますので、市場よりは難易度はあがりますが、商品の満足度は高くなります。
という前置きを理解頂いて先に進みましょう。
不良品に気をつける
まずは市場での製品買いです。市場に有る商品をそのまま購入する、もしくはサンプルを見て注文しておくといったパターンですね。
この場合に、気をつけるべき一番のポイントは不良品です。
やはり中国では、不良品という事に対しての概念が日本と違います。ちょっと使えない機能が有るとか、その程度だと不良品じゃないよ的なニュアンスの店主や店員さえ居ます。
もちろん日本で商品を販売する際には、そのような事ではいけませんので不良品には気をつけましょう。気をつけるというのは、見た目、使い勝手、動作確認などの実際に大丈夫だという確認なのですが、数が多いと全て確認する事は確かに難しくなります。
買い付けにいって、少ない数量で検品会社を入れる訳にもいかないという場合も有りますので、まずはご自身で目視での確認は最低限でも行う様にしたい所です。
検品というのは、本当に難しい作業です。他人に任せると適当にやる人も多いですので、なるべくなら自身で行うのが一番良いのです。
微妙な製品の違いに気をつける
次にですが、不良品と同じ位困るのが微妙な違いというものです。
これまた中国人は、微妙な違いというのを良しとしてしまいます。特に問屋のスタッフなどに微妙な違いを後から言うと、何が悪いんだ?というやり取りになるのは目に見えています。
最初から、サンプルと全く一緒の物、どこも1ミリも変わらない物を準備する様に伝える努力が必要となります。
色の微妙な違いや、仕様の細かい違いなどは日常茶飯事なので、これも面倒と思うかもしれませんが自分の目で確かめる事が必要です。
とにかく日本人のような感覚でやり取りしていると、必ずと言って良いほど失敗します。
納期には絶対の注意を払っておく
これも頻発する問題です。
納期、日本では非常に大事な事ですよね。例えば買い付けにいく期間が決まっている場合(皆さんそうですが)に、持って帰りたいと思っていた物が間に合わなかった。などという事が頻繁に起こります。
口約束程度の納期の話しは、彼らはすぐに忘れてしまいますし、日本人ほど重要に受け止めてくれません。
これを避ける方法が有るのか無いのかというと国民性ですので難しい所ですが、価格の交渉と同じ位しつこい位に確認しておく必要が有ります。
その際に、重要な事としてどこかの倉庫から持ってくるのを待つのか、それとも生産するから待つのかを確認しないといけません。明日には倉庫から持って来れるというのでしたら、まだしもですが、2、3日で生産出来るからというような話しは信用しない方がベターです。まず出来上がりません。何度も経験している事なのでこれは確率的には非常に高いと感じています。
1週間程度の買い付け期間でこれをやられると、急ぎの商品の場合は買い付けが台無しになりますので(デポジットは必ず払わないとなりませんし)、そのような場合は他店を探すなどして在庫品を探す方が間違いがないです。
注意点は他にも有りますが
もちろん、これ以外にも注意点は多数有りますが、今回は代表的な物を挙げてみました。
はっきり言って中国仕入れは、簡単なようで結構難しい側面も有ります。今回挙げたような事が起こりにくくなる様にリスクを減らす為には、経験も必要です。
細かいと言われても、お金を払って仕入れをする訳ですからしつこい位に交渉していかないと中国仕入れはなかなか成功しないものですね。